薄切装置開発グループ

薄切片の高品質化によって、病理診断の正確性を高める

がんの診断などに用いられる病理診断では、疾病組織の細胞を観察するために、組織を数ミクロンの厚さに切り出す「薄切」が必要です。薄切は手作業で行われており、薄切片の品質のばらつきが診断の正確性に悪影響を与え、AI病理診断の導入を妨げています。そこで本研究では、薄切片の品質を高め、安定化させる技術を研究しています。

半自動薄切装置の開発に成功し、実際の病理診断に適用できる品質の薄切片を作製できるようになりました。現在は薄切片の自動取得に向けて装置の改良を行っているほか、最適な薄切条件を決定するための薄切実験を行っています。

本研究は、秋田大学附属病院および秋田産業技術センターとの共同研究です。